PRP療法のご案内

PRP療法
私達の血液の中には「血小板」という血を固まらせる役割をする細胞があり、その中には組織の修復を促進する成長因子がたくさん含まれています。
PRP療法は、患者様から採血した血液を遠心分離機にかけ、組織修復を促進する成長因子が含まれた液を抽出し、患部に注射することで治癒を促すという治療法になります。
自分の血液から作るので、免疫などによる副反応などがない安全な治療法とされています。
PRP療法は主に組織の修復の促進や炎症を抑える抗炎症作用があると言われており、この治療法が有効とされている怪我や疾患は、
- 膝・股関節・足首など様々な部位の変形性の関節症
- 関節の中の組織が傷んでしまう半月板や軟骨の損傷
- 肩の腱板の損傷
- アキレス腱炎
- 膝蓋腱炎足底腱膜炎
…と多岐に渡っております。
当院では一般的な整形的疾患の診療に加え、スポーツ整形外科や整形外科医と理学療法士によるスポーツチームサポートを行っており、アスリートや運動をされている方々への治療・リハビリテーションに力を入れております。
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>> スポーツチームサポート
怪我でお悩みの患者様は気軽にご相談ください。
ACP PRP 療法
2023年5月1日よりACP PRP療法を開始しました。
PRP療法は患者様の血液を利用した変形性膝関節症の治療法のひとつですが、最近はメジャーリーグで活躍している大谷翔平選手が靱帯損傷の治療に用いた治療法としてスポーツに携わる選手の方々からも注目を集めています。
ACP PRP療法とは?
当院ではこれまでのPRP-FD療法に加え、より短時間・安価で行えるACP PRP療法を外来診療で開始しております。

ACP※1とはPRPの一種で、炎症抑制作用の邪魔になる赤血球と一部の白血球※2を約99%分離し、炎症抑制と軟骨保護作用を高めた黄色い液体です。赤血球と白血球がほとんど含まれないため、“Pure-PRP”とも言われます。
血液中の良いタンパク質をバランスよく濃縮し、注入することで、関節内の細胞が病的な炎症を引き起こす仕組み(NF-κBシグナル伝達経路)を抑制し、炎症を改善、痛みの緩和、軟骨破壊抑止を行うことが期待されています。
ACP PRP療法は欧州で既に治療法として承認されています。
また、欧米では既に複数の機関で客観性の高い臨床試験が行われ、その結果が国際的に権威のある学術雑誌に報告され、有効性の確認が進んでいます。
※1 ACPはAutologous Conditioned Plasmaの略称で、日本語で自家調整血漿といいます
※2 好中球を指します。細菌感染に対する生体防御機能を持ちますが、炎症や軟骨破壊を引き起こし組織を障害します
通常はこうした作用は生体内では制御されていますが、慢性炎症性疾患では過剰な働きを示すことが知られています
対象となる疾患
- 変形性膝関節症
- 変形性股関節症
- 膝半月板損傷
- 肩腱板損傷など関節内の疾患
- 上腕骨外上顆炎(テニス肘)
- 膝蓋腱炎
- アキレス腱炎など腱、靭帯の慢性化疾患
- 肉離れ、靭帯損傷など外傷によって生じた疾患
ACP PRP 療法の流れ
- 問診・診察:現在の症状とこれまでに行ってきた治療についてお伺いしてからMRIにて患部を撮影し、治療の適応があるかどうかを判断します
- 採血:自己血液を約15ml採取し、加工します

- 分離・抽出:血液を遠心分離して赤血球と白血球からPRPを分離・抽出します

- 注射:15分後、当院でACPを患部に注射します

PRP療法を希望される方へ
治療までの流れについて
1.整形外科外来(下記参照)を受診いただいた後、必要に応じて後日 MRI 検査等を行い、治療の適応について判断いたします。
| 月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | 土曜 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| AM | PM | AM | PM | AM | PM | AM | PM | AM | PM | AM |
| 鈴木 |
— | 逸見 | — | 鈴木 | — | 鈴木 | — | 逸見 | 市野 | 市野 |
| 市野 | ||||||||||
| 市野 | 逸見 | 納 | 納 | |||||||
2.治療の適応がある場合は、後日PRP外来の予約(※)をお取りします。
※第2・第4水曜日の午後
料金について
PRP療法は現在保険診療として認められていないため自費診療となります。
当院では関節外・関節内でそれぞれ以下の料金で行っております。
- 関節外:33,000円
- 関節内:44,000円
PRP-FD療法との違い
| 種類 | 料金(税込) | 採血から注入までの時間 |
| ACP PRP | 関節外:33,000円 関節内:44,000円 |
約15分 |
| PRP-FD | 180,000円 | 約3週間 |
副反応について
ご自身の血液を用いる治療のため、アレルギー反応や感染症のリスクは少ないと言われておりますが、注射後から数日間は治癒過程の炎症反応で腫れや痛みが生じる場合があります。
よくある質問
ACP PRP療法による痛みの改善効果はどのくらい続きますか?
欧米の臨床試験では3回の治療で1年程度痛みの改善が持続されたことが報告されています。
ACP PRP療法は安全ですか?
患者様自身の血液を利用しており、負担の少ない治療です。
ACP PRPは炎症に関連する成分を少なく調整しているため、炎症反応は比較的穏やかです。
効果はいつから現れますか?
個人差はありますが、多くの患者様は注射後1週間~2週間程度で効果が実感されます。
治療後は普段通り過ごしてよいのでしょうか?
治療後も日常的な活動が可能です。ただし、治療後24時間は治療した関節を使った活発な活動は控えていただくことが推奨されています。
治療に年齢制限はありますか?
基本的に制限はありません。
身体への負担が少ない治療なので、若年者~高齢者まで年齢に関わりなく治療を受けることができます。ただし、重症の患者様の場合は手術が適している場合がありますので、主治医とよく相談することが大切です。
PRP-FD 療法

PRP-FD療法は、厳格な管理がなされた施設で加工された「成長因子」を使う治療です。患者さんご自身の血液から作られたPRPを特殊な技術でさらに濃縮させて、血小板を活性化し、より多くの「成長因子」を取り出します。
この「成長因子」を関節内に注射することで、痛みを和らげたり、損傷部位の機能改善を目指します。
自己血液を使用するオーダーメイド治療なので安心安全
患者さんご自身の血液をもとにした「成長因子」を使用するオーダーメイドの治療なので、アレルギー反応等のリスクも少ないです。厳格な管理がなされた清浄度の高い専門施設で、成長因子を抽出します。
手術しない、関節内注射による日帰り治療
ご自身の血液から抽出した「成長因子」をひじ、ひざの関節内に注射器を使って注入する治療なので、手術の必要はありません。
対象となる疾患
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- 変形性膝関節症
- 関節炎と診断されて、さまざまな治療法を試している方
- 階段の上り下りでひざに負担がかかる方
- ひざに違和感があるが、同じ治療法を続けて効果が得られない方
- スポーツで関節を痛めた方
- 手術に抵抗感がある方
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治療の流れ
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- 問診・診察
関節の痛みや違和感の程度、これまでに行ってきた治療についてお伺いします - 採血
自己血液を約50ml採取し、清浄度の高い専門施設で検査・加工します - 注射
専門施設で加工、フリーズドライ化したご自身の血小板由来の「成長因子」を病院で患部に注射します
- 問診・診察
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※血液の加工には約3週間ほどかかり、その間は必要に応じて従来の治療を続けます
PRP-FD療法の料金
片膝:180,000円(税込)
PRP療法担当医師

納 響(オサム ヒビキ)
専門分野:
- スポーツ総合診療科
資格:
- 内科専門医
- 日本スポーツ協会認定スポーツドクター
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 神奈川県サッカー協会医事委員
- チームドクター
- ノジマステラ神奈川相模原チームドクター
- 横浜FCシーガルズチームドクター
- YOKOHAMA TKMチームドクター

市野 義信(イチノ ヨシノブ)
資格:
- 日本整形外科学会整形外科専門医